Webサイトの目的を達成するために最も重要なことは、Webサイトに集客することです。
しかし、企業のWeb担当者の中には、Webサイトの集客がうまくいかず、成果に結びつかないという悩みを抱えている人も少なくありません。この記事では、企業のWebサイト集客がうまくいかない理由と、成果を出すための効果的なWebサイト集客の方法を解説します。
ホームページの集客は、地道な改善の積み重ねです。ぜひ本記事を参考に、チャレンジしてみてください。
ホームページで集客できない6つの理由
集客がうまくいっていないWebサイトは、次の6つのどれかに当てはまっている事が多い印象があります。
- ホームページの目的(ゴール)が絞りきれていない
- 「ペルソナ」が設定されていない
- 自分が好きなデザインに寄せすぎている
- 作って満足して、更新されていない
- 自社製品・サービスの特徴や魅力が理解できていない
- SEO対策やアクセス解析をしていない
複数の項目に当てはまっている方は、大至急の改善が必要です。
以下で集客できない原因を詳しく解説しています。

集客ができるホームページの特徴
Web上での集客は想像以上に難しいことが多く、ホームページを制作しただけでは集客は行えません。Webサイトから集客ができている企業は必ず「Webサイトの運用」を行っています。
SEO対策、SNSマーケティング、広告運用など様々な手法がありますが、将来的に会社の資産になるのは「SEO対策」と「SNSマーケティング」です。
ここからは「SEO対策」と「SNSマーケティング」について詳しく解説していきます。
SEO対策
SEOとは(Search Engine Optimization)の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果で上位に表示させ、企業のWebサイトに多くの訪問者を呼び込むためのデジタルマーケティング手法です。
大切なのは、自分が配信したい情報ではなく、ユーザーにとって有益な情報を配信することです。有益な情報を配信することで、Webサイトの滞在時間や回遊率が上がり、それがGoogleに評価されることになります。
SEO対策に必要な考え方
Googleはユーザーを第一に考え、ユーザーが最も求めている情報を検索結果に表示することを目指しています。これをよく表しているのが、「Google’s 10 Facts(Googleが掲げる10の事実)」というコンセプトです。
Googleは、会社設立から数年後に、会社の方針を示す指標としてこの「10の事実」を挙げています。SEO対策にもこれが適用できるため、今後のSEO対策においても「10の事実」を意識することが非常に重要です。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
引用:Googleより(https://about.google/philosophy/?hl=ja)
特に注目したいのは、1番の「ユーザーに焦点を当てれば、他のことは後からついてくる」という項目です。
SEOというと、何か特別な技術的知識が必要だと思われるかもしれませんが、実は一番重視すべきは「ユーザー」なのです。SEO対策では、常に「ユーザーが欲しい情報を、欲しい形で提供できているか」という観点で考えるようにしましょう。
ユーザーのニーズを把握する
SEOの最も重要な要素はコンテンツです。SEO効果を高めるには、そのキーワードで検索するユーザーのニーズを満たすことに注力する必要があります。
では一体どの様にしてユーザーのニーズを把握すればいいのでしょう?ユーザーのニーズを把握するには、いくつかの方法があります。
- 検索結果の上位にある競合サイトをチェックする
指定のキーワードを実際に検索し、上位に表示されるサイトをチェックします。具体的には1位~20位までのサイトをチェックし、そのサイトが「どの様な構成になっているのか」と「どの様なコンテンツを配信しているのか」を中心にチェックするといいでしょう。
- サジェストキーワードの確認する
サジェストとはGoogleやYahoo!の検索窓でキーワードを入力すると、候補として出てくるキーワードの事です。ユーザーの検索データから話題性や有益性があると判断されたキーワードがサジェストとして表示されるので、必然的に注目度やクリック率が高まります。
- 関連キーワードのチェック
サジェストでもある程度のキーワードを網羅する事は出来ますが、それでも足りない足りない場合があります。そんな時は関連キーワードを確認できる専用のツールを使用します。有名な無料ツール「ラッコキーワード」がおすすめです。
これらの分析を行う事によってユーザー欲しがっている情報をリサーチする事ができます。ただ闇雲にブログや記事を書いてもうまく集客できない場合は、このリサーチを行っていない事が原因の一つと考えられます。
ブログや記事を更新しているけど、上手く集客できていないと言う方は「ユーザーのニーズ」を意識したコンテンツ制作を試みてください。
キーワードの選定
ユーザーニーズが把握出来たらキーワードの選定を行います。
キーワードの選定では3C分析という分析方法を用いて、コンテンツ制作の目的を明確にしていきます。
3C分析についてはコチラ

3C分析まで行ったらコンテンツ制作を開始します。まずはコンテンツの核となるキーワードとテーマを決めましょう。
キーワードの選定は、最低でも次の5つのステップを踏みます。それぞれについて見ていきましょう。
- ユーザーの検索意図
- キーワード候補を洗い出す
- キーワードを絞り込み
- 競合を調査する
- テーマを決定する
ユーザーの検索意図の把握
設定したペルソナにしたがって、ユーザーが何を意図して検索しているのかを考えます。
ユーザーの検索意図がわかれば、キーワードやテーマが自然と浮かび上がってくるはずです。
コンテンツで重要なのはユーザーのニーズであり、そのニーズをいかにコンテンツに落とし込むかでコンテンツの質が決まります。
ペルソナの大枠が決まっていれば、コンテンツごとに多少ペルソナが変わっても特に問題ありません。
キーワード候補の特定
ユーザーニーズの数だけ、検索キーワードが存在します。膨大な数のキーワードの中から適切な候補を選ぶために、まずは候補を特定しよう。
ユーザーの検索意図と照らし合わせながら、手作業で抽出できるキーワードの数には限界があります。手間を省くためにも、ツールの利用をおすすめします。
キーワードの絞り込み
ビッグキーワード
検索ボリュームや競合が多く、上位表示が難しいキーワード。京都 観光
ロングテールキーワード
検索ボリュームが少なく、候補数が膨大。検索意図がある程度明確。京都 観光」「京都 観光 恋」「京都 観光 高舟
ユーザーの検索意図とコンテンツ制作の目的を並行して考えながら、キーワード候補に優先順位をつけ、絞り込んでいきます。ビッグキーワードを狙うよりも、検索意図が明確でSEO効果が出やすいロングテールキーワードから始めるとよいでしょう。
キーワードを絞り込み際に活用したいのが「SE Ranking」です。本格的な運用を行う際は有料となりますが、無料トライアルもあるので、まずは狙っているキーワードがどの程度の難易度なのかを無料トライアルを使って確認しましょう。
競合他社を調査する
メインキーワードで検索した際に、上位に表示されている競合他社を必ず調査してください。検索結果画面から始まり、競合のサイトやコンテンツを調査・分析するツールを利用しましょう。
なぜ自分のサイトが上位表示されるのかを常に考え、熟読し、吸収できるものは積極的に吸収するようにしましょう。(ただし、安易な模倣は厳禁です)。
テーマを決める
キーワードの選定と同時に、コンテンツのテーマも考えましょう。
ユーザーニーズを無視し、「伝えたいから」という理由でテーマを決めるのはNGです。
「流入・集客を増やす」「CVを増やす」「ブランディング」。コンテンツ制作の目的から逆算してテーマを決めるのも一つの方法です。
また、上位表示されているライバルを参考にしてテーマを決める方法もあります。注意点は、「真似るより活用する」「より質の高いコンテンツを作る」です。
まとめ
ホームページ集客(Webライティング)において、ユーザーニーズの調査は非常に重要な要素です。
いくつかの調査方法をご紹介しましたが、結局のところ大切なのは「コンテンツ」です。
自分なりの効率的な調査方法を見つけて、ユーザーニーズを調査してみてください。